働きづらさを仕事条件から考える

個別判断・最新制度の断定は扱いません。

未来の設計地図

21視点で未来の仕事を設計する

障害者雇用や難病就労支援で蓄積されてきた知見を、人間の多様性を前提にした企業経営、雇用管理、専門支援、制度設計へ展開します。21視点は、未来の仕事を設計するための全体地図です。

21視点で未来の仕事を設計するために、仕事条件と人間の多様性を中心に、健康時間と生活、入口・翻訳・支援、職場・参加・価値の3設計面と、企業経営、雇用管理、専門支援、制度設計の4実装領域へ展開する図解

未来設計マップ

仕事条件から、未来の取り組みへ。

4領域は使う先、3設計面は見る角度、21視点は手元の問いです。

未来設計マップ

未来の仕事を、21の問いで設計する。

障害者雇用や難病就労支援で見えてきた知見を、個別配慮の表ではなく、人間の多様性を前提にした仕事条件の設計地図へ展開します。

21視点は、経営、雇用管理、専門支援、制度設計をばらばらに扱わず、同じ仕事条件の地図へ戻すための問いです。

企業経営

人材戦略、事業継続、学習、評価の設計へ広げる。

雇用管理

採用、配置、OJT、評価、復職、異動の運用へ落とす。

専門支援

本人、職場、医療・生活、制度の言葉をつなぐ。

制度設計

地域資源、研修、政策評価を現場で使える形へ戻す。

21視点の全体像を見る

全体像

3つの設計面が、7つの問いずつに開く。

設計対象

人間の多様性を前提に、仕事条件そのものを設計する。

21視点

3面 x 7問いで、取り組みを具体化する。

読み方

3つの面は別々の章ではなく、未来の仕事設計を同時に見るためのレンズです。21視点は、そのレンズを実装の問いへ落とす道具です。

21視点ボード

未来の仕事設計を、21の観測点へ開く。

人間の多様性を前提にした企業経営、雇用管理、専門支援、制度設計を、21の問いで組み立てるための全体地図です。

3

設計面

21

問い

4つの実装領域

未来の取り組みに持ち込む。

企業経営雇用管理専門支援制度設計
1

実装領域

どこへ持ち込むか

経営、雇用管理、専門支援、制度設計を、同じ仕事条件の地図で見る。

2

設計面

何を同時に見るか

健康時間、入口・翻訳、職場・価値の3面で、取り組みの抜けを減らす。

3

問い

何を問うか

各面を7つの問いへ開き、抽象的な理念を実装できる条件へ落とす。

設計面 1 / 7視点

健康時間と生活の自由度

勤務時間、治療・回復、生活保障、評価を、継続可能な仕事条件として設計する面です。

構造上の束

健康・機能のリズム + 治療/回復 + 生活保障 + 仕事時間/負荷/場所 + 評価/収入/戻り回路

この面で見る観測点

体調変動、治療、戻り方、移動と休息、生活保障、評価衝突、将来変化

設計面 2 / 7視点

入口・翻訳・支援の力

求人、開示、支援連携、情報共有、相談経路を、実務で使える翻訳回路として設計する面です。

構造上の束

本人条件 + 求人/職務条件 + 医療/生活情報 + 支援役割 + 開示境界 + 仕事手順 + source lens差

この面で見る観測点

求人、体験、開示、支援再翻訳、相談線、情報手順、見え方のズレ

設計面 3 / 7視点

職場・参加・価値

作業、環境、評価、学び、役割を、参加の質と組織価値へつなぐ面です。

構造上の束

仕事接触点 + 安全/顧客/人員余力 + 情報アクセス + 手順/切替 + 評価/処遇 + 学び + 実装資源

この面で見る観測点

作業接触点、安全と人員余力、情報アクセス、指示と切替、成果評価、学び、地域資源

設計面 1

健康時間と生活の自由度

健康時間を就労能力の判定材料に戻さず、働く時間、治療、回復、生活保障、評価が互いにどう自由度を開閉するかを見る面です。

1

観測点

負荷をならす

通常業務では安定しているが、月末の締切が重なると翌日まで疲労が残る。

本質構造: 体調変動は、本人の不安定さだけを意味しません。仕事の量、密度、順序、休憩、通勤、翌日の回復時間と重なることで、続ける余地が狭まったり広がったりします。

よくあるサイン

通常業務では安定しているが、月末の締切が重なると翌日まで疲労が残る。

構造として読む

働けるかどうかではなく、負荷が急に高くなる場所を地図にします。山場の順序、休憩、翌日への影響、相談のタイミングを見ます。

すぐ出す確認問い

負荷が高くなる作業・時間帯・場所を並べ、休憩や作業順序の変更で翌日への影響が変わるかを確認する。

ひっかけ注意

短時間勤務を入れれば解決、または本人が安定すべき、という読みで閉じない。

状況レベル

観測軸: 負荷と回復の余地

人や職場の採点ではなく、仕事条件としてどこまで扱えているかを見る目盛りです。

安定・予防

作業量、密度、順序、休憩、通勤、翌日の回復まで含めて山をならせている。

要調整

山場は見えているが、順序変更や休憩が本人の都度調整に残っている。

高頻度支障

締切や繁忙の重なりで、翌日の疲労、品質低下、相談遅れが反復する。

破綻・停止

負荷の山が読めず、欠勤、納期断念、数日単位の回復遅れにつながっている。

2

観測点

治療と仕事時間を合わせる

通院日は認められているが、重要な朝会に出られず情報が抜ける。

本質構造: 治療時間は仕事の外側にある私用ではなく、働き続ける条件の一部です。通院や回復を仕事設計に入れないと、健康を守る時間と評価される時間がぶつかります。

よくあるサイン

通院日は認められているが、重要な朝会に出られず情報が抜ける。

構造として読む

通院可否だけでなく、治療後の回復、引継ぎ、会議情報、評価、収入への影響までを一つの流れとして見ます。

すぐ出す確認問い

治療や通院の周期、業務の山場、回復時間、情報共有、評価への影響を同じ月次予定に置く。

ひっかけ注意

通院を許可したかどうかだけで十分と考えない。

状況レベル

観測軸: 治療・回復と勤務の同期

人や職場の採点ではなく、仕事条件としてどこまで扱えているかを見る目盛りです。

安定・予防

通院、治療後の回復、会議情報、引継ぎ、評価が同じ予定表で扱われている。

要調整

通院日は認められるが、治療後の回復や抜けた情報の補完が弱い。

高頻度支障

受診日と会議、納期、収入、評価がぶつかり、健康時間を守るほど不利になる。

破綻・停止

治療を優先すると仕事が止まり、仕事を優先すると治療や回復が崩れている。

3

観測点

休む・戻る道筋を作る

体調悪化で一度休んだ人が、復職時に元の業務量へすぐ戻される。

本質構造: 休むことは就労継続の失敗ではありません。戻り方が設計されていない時に、休職や悪化は、辞めるか我慢するかの二択になりやすくなります。

よくあるサイン

体調悪化で一度休んだ人が、復職時に元の業務量へすぐ戻される。

構造として読む

復職を元に戻ることだけにせず、仕事量、役割、評価、相談線、再調整の時点を決める回路として見ます。

すぐ出す確認問い

休む前、休んでいる間、戻る時の相談線と、段階的に戻る仕事量・役割・評価を決める。

ひっかけ注意

休職を本人の離脱、復職を元の状態への復元としてだけ扱わない。

状況レベル

観測軸: 休む・戻る回路

人や職場の採点ではなく、仕事条件としてどこまで扱えているかを見る目盛りです。

安定・予防

休む前、休む間、戻る時の相談線、仕事量、役割、評価、見直し日が決まっている。

要調整

復帰直後の配慮はあるが、仕事量を戻す段階や再調整時点が曖昧である。

高頻度支障

元の業務量への早戻しが反復し、再不調、評価不安、相談控えにつながる。

破綻・停止

休むと役割、関係、相談線が切れ、我慢するか辞めるかの二択になっている。

4

観測点

移動と休憩場所まで含める

仕事そのものは調整されているが、通勤や職場内移動で働く前に疲れ切る。

本質構造: 移動と休息は背景ではなく、仕事参加の条件です。通勤、職場内移動、姿勢、休息場所、温度、音、照明が、勤務前後の健康時間を変えます。

よくあるサイン

仕事そのものは調整されているが、通勤や職場内移動で働く前に疲れ切る。

構造として読む

業務内容だけでなく、通勤、座席、動線、休息場所、環境刺激を同じ図に置き、仕事が始まる前に閉じている余地を見ます。

すぐ出す確認問い

通勤、職場内移動、休憩場所、作業場所の環境条件を、疲労や痛み、集中への影響として確認する。

ひっかけ注意

設備があることと、本人が安心して使えることを同じにしない。

状況レベル

観測軸: 移動・休息・環境接触

人や職場の採点ではなく、仕事条件としてどこまで扱えているかを見る目盛りです。

安定・予防

通勤、職場内動線、座席、姿勢、休息場所、音・照明まで仕事参加の条件として扱えている。

要調整

作業場所は調整できるが、通勤、会議室移動、安心して休める場所が残課題である。

高頻度支障

移動や環境刺激で働く前に消耗し、勤務中の集中、痛み、疲労が反復して悪化する。

破綻・停止

通勤、動線、休息場所の問題で、出勤、滞在、会議参加そのものが止まり始めている。

5

観測点

待てる余地をつくる

体調に合う条件を探したいが、収入不安や医療費があり急いで仕事を決めざるを得ない。

本質構造: 生活保障は就労支援の背景ではありません。待つ、休む、試す、選び直す余地を直接左右する設計変数です。

よくあるサイン

体調に合う条件を探したいが、収入不安や医療費があり急いで仕事を決めざるを得ない。

構造として読む

意欲や準備性だけで読まず、収入、医療費、制度カテゴリ、家族資源、地域資源が選択肢をどう狭めるかを見ます。

すぐ出す確認問い

収入不安、使える制度、支援窓口、試せる勤務量を並べ、無理を前提にしない選択肢を作る。

ひっかけ注意

本人の選択を本人の意思だけで説明しない。

状況レベル

観測軸: 待つ・試す・選び直す自由

人や職場の採点ではなく、仕事条件としてどこまで扱えているかを見る目盛りです。

安定・予防

収入、医療費、制度、家族・地域資源が、試す・休む・選び直す余地を支えている。

要調整

短期的には待てるが、医療費や収入不安で勤務量や応募先を急ぎやすい。

高頻度支障

生活保障の不足で、合わない仕事、無理な勤務量、早すぎる復帰を選びやすい。

破綻・停止

治療、休息、再選択より目先の収入確保が優先され、選択肢が実質的に閉じている。

6

観測点

評価・収入との衝突を見る

短時間勤務や通院調整はあるが、役割や評価が固定され、収入や将来見通しが狭くなる。

本質構造: 配慮があっても、その働き方が低い評価、低い収入、固定的な役割につながるなら、参加の質は高まりません。

よくあるサイン

短時間勤務や通院調整はあるが、役割や評価が固定され、収入や将来見通しが狭くなる。

構造として読む

配慮の有無ではなく、調整された働き方がどの基準で評価され、処遇や役割にどう接続しているかを見ます。

すぐ出す確認問い

調整後の成果、役割、賃金、生活できる収入、将来見通しを分けて確認する。

ひっかけ注意

配慮があるからよい状態だと見ない。

状況レベル

観測軸: 健康時間と評価・収入の接続

人や職場の採点ではなく、仕事条件としてどこまで扱えているかを見る目盛りです。

安定・予防

調整後の成果、役割、評価基準、賃金、生活できる収入、将来見通しを分けて説明できる。

要調整

配慮下の成果は見えているが、評価、処遇、役割拡張への接続が弱い。

高頻度支障

短時間勤務や通院調整が、低評価、低収入、役割固定、将来不安に反復してつながる。

破綻・停止

配慮はあるが、働き続けるほど生活保障や参加の質が狭くなっている。

7

観測点

変化を話し直せる

治療変更、異動、繁忙期、生活変化があっても、一度決めた条件が見直されない。

本質構造: 体調や生活は変化します。一度決めた配慮や役割を固定すると、変化した時に本人が説明し直す負担だけが増えます。

よくあるサイン

治療変更、異動、繁忙期、生活変化があっても、一度決めた条件が見直されない。

構造として読む

初回合意を完成形にせず、変化、悪化予兆、将来不安、再発、生活変化を話し直すタイミングと相手を決めます。

すぐ出す確認問い

初月、3か月後、治療変更後、繁忙期前など、共有範囲を守った見直し日を予定に入れる。

ひっかけ注意

将来不安を本人の心配性として片づけない。

状況レベル

観測軸: 変化時の再調整

人や職場の採点ではなく、仕事条件としてどこまで扱えているかを見る目盛りです。

安定・予防

治療変更、繁忙期、異動、生活変化の前に、共有範囲を守って話し直す相手と時点がある。

要調整

悪化後は相談できるが、予兆、将来不安、繁忙期前の見直しが予定化されていない。

高頻度支障

変化のたびに本人が一から説明し直し、配慮や役割変更が後追いになる。

破綻・停止

初回合意が固定され、治療、体調、生活、職場変化に条件が追いつかず仕事が止まる。

設計面 2

入口・翻訳・支援の力

本人の言葉、求人の言葉、職場の実務語、制度の言葉を、そのままぶつけず、仕事で確認できる条件へ翻訳し直す面です。

8

観測点

求人と本人条件をすり合わせる

求人票の「臨機応変な対応」が、実際には何を求めるのか分からず応募前に選択肢が狭まる。

本質構造: 求人票の言葉と本人の生活・機能の言葉がつながらないと、応募前から選択肢が狭まります。求人要件は、具体的な作業条件へ分けて読む必要があります。

よくあるサイン

求人票の「臨機応変な対応」が、実際には何を求めるのか分からず応募前に選択肢が狭まる。

構造として読む

抽象語をそのまま能力要件にせず、作業、時間、対人、判断、環境、評価へ分解し、本人条件と職務条件を同じ地図に置きます。

すぐ出す確認問い

求人の抽象語を具体作業へ分け、本人の希望や制約を職務条件に置き換えて、試せる余地を確認する。

ひっかけ注意

本人を求人条件に合わせるだけにしない。

状況レベル

観測軸: 求人要件と本人条件の相互翻訳

人や職場の採点ではなく、仕事条件としてどこまで扱えているかを見る目盛りです。

安定・予防

求人の抽象語を、作業、時間、対人、判断、環境、評価へ分け、本人条件と照合できる。

要調整

要件分解は始まっているが、応募前に確認・見学・試行できる情報が足りない。

高頻度支障

「臨機応変」「体力」などの抽象語が能力要件化し、応募前から選択肢を狭める。

破綻・停止

求人語と本人条件が翻訳されず、応募、面接、採用判断が表層条件で止まっている。

9

観測点

見学・実習で仕事像を確かめる

実習ではできたが、採用後に作業手順、相談線、評価、休憩が引き継がれない。

本質構造: 見学や実習は適性判定だけの場ではありません。仕事像、生活リズム、作業接点、ストレス、相談線を確認し、採用後の設計へ渡す場です。

よくあるサイン

実習ではできたが、採用後に作業手順、相談線、評価、休憩が引き継がれない。

構造として読む

体験で見えた情報を採用可否だけで消費せず、採用後の作業手順、相談線、評価、休憩、情報形式へ接続します。

すぐ出す確認問い

体験で確認した作業、環境、評価、相談線を、採用後の引き継ぎ項目として残す。

ひっかけ注意

実習を適性判定だけにしない。

状況レベル

観測軸: 体験から採用後設計への接続

人や職場の採点ではなく、仕事条件としてどこまで扱えているかを見る目盛りです。

安定・予防

見学・実習で見えた作業、環境、生活リズム、相談線、評価を採用後設計へ渡している。

要調整

体験中の支障は見えるが、採用後の手順、休憩、相談線、評価に残りにくい。

高頻度支障

実習条件と実勤務条件の差が大きく、採用後に同じ支障が再発する。

破綻・停止

体験が適性判定だけに消費され、採用後の仕事設計へ接続していない。

10

観測点

伝える範囲を目的で決める

どこまで伝えるべきか分からず、伝えすぎるか、何も伝えられない。

本質構造: 開示は、病気や障害の名前を伝えるかどうかだけではありません。仕事で使う情報と守る情報を、目的と同意範囲で分けることが中核です。

よくあるサイン

どこまで伝えるべきか分からず、伝えすぎるか、何も伝えられない。

構造として読む

開示を善悪や勇気の問題にせず、業務影響、調整目的、共有先、更新時点を整理します。

すぐ出す確認問い

伝えること、伝えないこと、必要になったら相談すること、共有先、更新時点を目的別に整理する。

ひっかけ注意

診断名共有を配慮取得の必須条件のように扱わない。

状況レベル

観測軸: 開示・共有の目的限定

人や職場の採点ではなく、仕事条件としてどこまで扱えているかを見る目盛りです。

安定・予防

伝える内容、伝えない内容、共有先、同意範囲、更新時点が調整目的ごとに分かれている。

要調整

人事や上司には共有できるが、同僚説明、更新時点、非共有情報の扱いで迷いが残る。

高頻度支障

共有範囲がぶれ、誤解、不利益、本人の説明負荷、職場側の過剰な推測が反復する。

破綻・停止

必要情報が届かず調整が動かない、または過剰共有で不利益や二次被害が起きている。

11

観測点

人・仕事・制度をつなぎ直す

本人の言葉、医療・生活情報、職場の不安、制度の言葉が別々で、誰も仕事条件へつなげられない。

本質構造: 支援の価値は、支援機関が存在することではありません。本人の言葉、職場の不安、制度情報、評価基準を、仕事で使える形につなぎ直すことにあります。

よくあるサイン

本人の言葉、医療・生活情報、職場の不安、制度の言葉が別々で、誰も仕事条件へつなげられない。

構造として読む

支援量ではなく、支援が何をつないでいるかを見ます。本人条件を職務条件へ、職場不安を作業・安全・人員余力へ置き換えます。

すぐ出す確認問い

支援者が職場へ伝える内容を、体調説明だけでなく、作業・時間・環境・評価の確認事項に直す。

ひっかけ注意

支援機関につながっていることを、支援が機能していることと同じにしない。

状況レベル

観測軸: 支援の再翻訳容量

人や職場の採点ではなく、仕事条件としてどこまで扱えているかを見る目盛りです。

安定・予防

本人の言葉、職場不安、医療・生活情報、制度、評価基準を仕事条件へつなぎ直す役割がある。

要調整

相談先はあるが、支援内容が作業、時間、環境、評価へ翻訳されきっていない。

高頻度支障

支援は存在するが、職場で何を誰が変えるのかに届かず、本人説明だけが増える。

破綻・停止

本人、職場、医療・生活、制度が別々に動き、支援が仕事参加へ変換されていない。

12

観測点

戻れる相談ルートを残す

就職後、変化時、評価時、休職時、復職時に、どこへ戻ればよいか分からない。

本質構造: 相談は就職前だけで終わりません。仕事が始まってから、変化、評価、休職、復職のたびに、条件をつなぎ直す場所が必要です。

よくあるサイン

就職後、変化時、評価時、休職時、復職時に、どこへ戻ればよいか分からない。

構造として読む

相談窓口の有無ではなく、相談後に仕事手順や評価へ反映される回路を見ます。

すぐ出す確認問い

採用後に困った時の相談先、共有範囲、返答期限、職場手順への反映方法を決める。

ひっかけ注意

就職決定を支援終了とみなさない。

状況レベル

観測軸: 継続相談と戻り回路

人や職場の採点ではなく、仕事条件としてどこまで扱えているかを見る目盛りです。

安定・予防

採用後、変化時、評価時、休職・復職時に戻れる相談先、共有範囲、返答期限がある。

要調整

困った時の相談先はあるが、相談後に職場手順や評価へ戻す回路が弱い。

高頻度支障

問題が出るたびに相談先探しから始まり、対応遅れや本人の孤立感が反復する。

破綻・停止

就職、異動、休職、復職を境に相談線が切れ、条件をつなぎ直す場所がない。

13

観測点

情報を分かる手順に変える

説明はされたが、口頭指示、会議情報、変更連絡、非公式情報が仕事手順として残らない。

本質構造: 情報形式が合わないと、能力があっても参加できません。情報を分かる形にするだけでなく、実際の仕事手順として使えるように同期する必要があります。

よくあるサイン

説明はされたが、口頭指示、会議情報、変更連絡、非公式情報が仕事手順として残らない。

構造として読む

理解不足を本人の問題にせず、口頭、文書、会議、チャット、非公式情報、安全確認がどこでこぼれるかを見ます。

すぐ出す確認問い

指示や会議情報、変更連絡、安全確認を、文書、図、音声、実演、チェックリストで同期する。

ひっかけ注意

手順書があることと、仕事で使えることを同じにしない。

状況レベル

観測軸: 情報形式から仕事手順への同期

人や職場の採点ではなく、仕事条件としてどこまで扱えているかを見る目盛りです。

安定・予防

口頭、文書、会議、チャット、変更連絡、安全確認が、実際に使える仕事手順として残る。

要調整

手順書やチャットはあるが、変更、例外、非公式情報、安全確認がこぼれやすい。

高頻度支障

情報抜けが反復し、ミス、注意、確認控え、評価不安へ波及する。

破綻・停止

情報形式が仕事手順に同期せず、作業開始、変更対応、安全確認が止まっている。

14

観測点

見え方のズレを見つける

本人、職場、人事、支援者、資料が、同じ出来事を違う意味で見ている。

本質構造: 視点差はノイズではありません。同じ出来事の見え方がずれる時、どこで言葉や情報がつながっていないかが見えます。

よくあるサイン

本人、職場、人事、支援者、資料が、同じ出来事を違う意味で見ている。

構造として読む

一つの視点を正解にせず、本人、上司、人事、支援者、調査・資料が何を見て何を見ていないかを分けます。

すぐ出す確認問い

本人の困りごと、職場の不安、支援者の説明、資料の視点を同じ表に置き、ズレの場所を確認する。

ひっかけ注意

三者差や資料差を単なる不一致として捨てない。

状況レベル

観測軸: source lens差の翻訳

人や職場の採点ではなく、仕事条件としてどこまで扱えているかを見る目盛りです。

安定・予防

本人、上司、人事、支援者、資料の見え方の差を、仕事条件の確認問いへ変えられている。

要調整

視点差は見えているが、作業、情報、評価、支援のどの差かまでは分かれにくい。

高頻度支障

互いの見方が対立し、本人問題か職場問題かの押し付け合いになりやすい。

破綻・停止

同じ出来事を同じ場面として共有できず、関係者間の調整が止まっている。

設計面 3

職場・参加・価値

翻訳された条件が、実際の作業、環境、情報、評価、役割、学びとして実装され、参加の質へ変わる面です。

15

観測点

作業・道具・座席を合わせる

「この仕事が難しい」と言われるが、作業、道具、座席、動線、姿勢のどこで詰まるのか分からない。

本質構造: 配慮名を探す前に、仕事の接点を具体的に見ます。作業、道具、姿勢、動線、機器が少し変わるだけで、疲労や遂行のしやすさが変わることがあります。

よくあるサイン

「この仕事が難しい」と言われるが、作業、道具、座席、動線、姿勢のどこで詰まるのか分からない。

構造として読む

本人の能力評価へ進む前に、作業のどの部分が身体、感覚、認知、疲労と接しているかを分けます。

すぐ出す確認問い

作業を入力、判断、作業、確認、報告に分け、道具、座席、配置、姿勢、機器の変更で何が変わるかを試す。

ひっかけ注意

作業分析なしに、本人側の能力評価へ進まない。

状況レベル

観測軸: 作業接触点の設計

人や職場の採点ではなく、仕事条件としてどこまで扱えているかを見る目盛りです。

安定・予防

入力、判断、作業、確認、報告と、道具、座席、動線、姿勢、機器の接点を分けて調整できる。

要調整

道具や座席は調整できるが、作業のどの接点で疲労や遂行困難が出るかが粗い。

高頻度支障

作業接触点が見えず、本人能力評価、苦手作業の回避、担当制限に戻りやすい。

破綻・停止

作業、道具、姿勢、動線の接点が閉じ、担当できる仕事が極端に狭まっている。

16

観測点

安全・顧客・人員余力を見込む

ミスや事故、顧客対応、欠勤代替が心配で、任せる仕事が極端に狭くなる。

本質構造: 職場側の不安は、偏見だけとは限りません。安全、顧客、人員余力、代替体制が未分解のままだと、職場も本人も動きにくくなります。

よくあるサイン

ミスや事故、顧客対応、欠勤代替が心配で、任せる仕事が極端に狭くなる。

構造として読む

職場不安を、善意か差別かの二分法で見ず、何が実際の制約で、どこなら設計できるかを分けます。

すぐ出す確認問い

安全、顧客対応、人員余力、代替体制、現場責任を作業ごとに分け、確認方法と止める基準を置く。

ひっかけ注意

職場不安をすべて理解不足として片づけない。安全を理由に過剰排除もしない。

状況レベル

観測軸: 職場側制約の分解

人や職場の採点ではなく、仕事条件としてどこまで扱えているかを見る目盛りです。

安定・予防

安全、顧客対応、人員余力、代替体制、現場責任を作業ごとに分け、確認基準を置ける。

要調整

職場側制約は話せるが、どこまで任せるか、止める基準、代替方法が曖昧である。

高頻度支障

安全・顧客・人員不安が未分解のまま反復し、任せる仕事や参加機会が狭まる。

破綻・停止

安全や顧客対応を理由に、検証なしの排除、役割停止、過剰な保護が起きている。

17

観測点

情報アクセスを整える

会議、文書、音声、ICT、非公式連絡にアクセスできず、判断や関係形成、評価に参加しにくい。

本質構造: 仕事能力があっても、重要情報にアクセスできなければ参加しにくくなります。情報保障は会議参加だけでなく、公式情報と非公式情報、感覚刺激や情報量まで含みます。

よくあるサイン

会議、文書、音声、ICT、非公式連絡にアクセスできず、判断や関係形成、評価に参加しにくい。

構造として読む

重要情報が誰にどの形式で届き、誰が会議や非公式情報からこぼれているかを見ます。

すぐ出す確認問い

公式情報、非公式情報、文書、音声、会議、チャット、感覚刺激、情報量を分けてアクセス条件を整える。

ひっかけ注意

ICT導入を、それだけで解決策とみなさない。

状況レベル

観測軸: 情報アクセスと参加

人や職場の採点ではなく、仕事条件としてどこまで扱えているかを見る目盛りです。

安定・予防

公式情報、非公式情報、会議、文書、音声、ICT、感覚刺激、情報量まで参加条件として整えている。

要調整

公式情報は届くが、会議中のやりとり、非公式連絡、情報量の調整でこぼれやすい。

高頻度支障

情報アクセス不足が判断、関係形成、会議参加、評価に反復して響く。

破綻・停止

重要情報から外れ、仕事参加、意思決定、安全確認、関係形成が成り立っていない。

18

観測点

指示・切替・記憶負荷を整える

ミスや遅れが増えるが、指示の曖昧さ、切替の多さ、記憶負荷、確認回路が見られていない。

本質構造: ミスや遅れは本人特性だけでなく、指示の曖昧さ、切替の多さ、記憶負荷、確認回路の不足から生まれることがあります。

よくあるサイン

ミスや遅れが増えるが、指示の曖昧さ、切替の多さ、記憶負荷、確認回路が見られていない。

構造として読む

手順を細かくすればよいと単純化せず、開始、切替、完了、確認、失敗から戻る道を設計します。

すぐ出す確認問い

作業の開始、優先順位、完了条件、切替、同時並行、確認先、戻る手順を明確にする。

ひっかけ注意

ミスや遅れを本人特性だけで説明しない。

状況レベル

観測軸: 手順・切替・確認回路

人や職場の採点ではなく、仕事条件としてどこまで扱えているかを見る目盛りです。

安定・予防

開始条件、優先順位、完了条件、切替、同時並行、確認先、失敗から戻る手順が見える。

要調整

通常時は回るが、割込み、急な優先順位変更、同時並行で確認回路が弱くなる。

高頻度支障

ミスや遅れが反復し、注意や叱責だけが増えて、手順・切替の改善条件が見えない。

破綻・停止

作業の開始、切替、完了、確認、復帰のどこかが止まり、仕事が継続しにくい。

19

観測点

成果の見方を合わせる

働けてはいるが、配慮下の成果、役割、賃金、評価、昇進の見方が曖昧になる。

本質構造: 働けていることと、仕事として評価されていることは同じではありません。役割、成果、評価、賃金、昇進、面談は参加の質の中核です。

よくあるサイン

働けてはいるが、配慮下の成果、役割、賃金、評価、昇進の見方が曖昧になる。

構造として読む

雇用継続だけを成功にせず、調整された条件下の成果をどう見るか、評価と処遇がどうつながるかを話し合います。

すぐ出す確認問い

評価項目を、量、質、期限、共有、成長に分け、短時間や調整下でも見える成果を定義する。

ひっかけ注意

評価や処遇を就労支援の外に置かない。

状況レベル

観測軸: 成果・役割・処遇の価値翻訳

人や職場の採点ではなく、仕事条件としてどこまで扱えているかを見る目盛りです。

安定・予防

調整下の成果を、量、質、期限、共有、成長、役割、評価、賃金へ説明可能に接続している。

要調整

成果は見えるが、通常評価への翻訳、処遇、昇進、将来見通しへの接続が弱い。

高頻度支障

雇用は続くが、役割固定、低評価、低処遇が反復し、参加の質が広がらない。

破綻・停止

働いているのに、仕事としての価値、評価、処遇、将来の見通しが見えなくなっている。

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観測点

学び・役割・キャリアにつなげる

安定就労はしているが、学び、役割の広がり、将来希望が支援や評価と接続していない。

本質構造: 仕事は、今の作業をこなすだけではありません。学び、役割の広がり、将来希望が接続して初めて、参加は厚みを持ちます。

よくあるサイン

安定就労はしているが、学び、役割の広がり、将来希望が支援や評価と接続していない。

構造として読む

安定就労を同じ役割に固定することと混同せず、体調や支援を前提にしながら、学びと役割の広がりを設計します。

すぐ出す確認問い

新しい仕事を学ぶ機会、役割拡張、本人の将来希望、職場の育成・評価を面談で接続する。

ひっかけ注意

キャリアを障害者雇用や支援の後回しにしない。

状況レベル

観測軸: 学習・役割拡張・将来見通し

人や職場の採点ではなく、仕事条件としてどこまで扱えているかを見る目盛りです。

安定・予防

新しい仕事を学ぶ機会、役割拡張、本人の将来希望、育成、評価が接続している。

要調整

安定就労はあるが、次に学ぶ仕事、役割の広げ方、面談テーマが曖昧である。

高頻度支障

同じ役割に固定され、成長機会、本人希望、職場の育成会話が止まりやすい。

破綻・停止

定着だけが成功扱いになり、学び、役割、キャリア、参加の厚みが閉じている。

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観測点

職場規模・地域資源に合わせる

よい支援モデルに見えても、小規模職場、地域資源、業種、外部支援の条件が合わず機能しない。

本質構造: 同じ支援や仕事設計でも、小規模職場、大企業、地域資源、業種によって実装可能性は変わります。一般論としてよい支援でも、現場条件に合わなければ機能しません。

よくあるサイン

よい支援モデルに見えても、小規模職場、地域資源、業種、外部支援の条件が合わず機能しない。

構造として読む

職場や地域の資源差を努力不足として見ず、同じ構造をその職場の条件でどう実装できるかを見ます。

すぐ出す確認問い

職場規模、地域資源、外部支援、医療、福祉、産業保健、行政の接続可能性を確認する。

ひっかけ注意

大企業前提の支援モデルを小規模職場へそのまま当てない。

状況レベル

観測軸: 実装資源との適合

人や職場の採点ではなく、仕事条件としてどこまで扱えているかを見る目盛りです。

安定・予防

職場規模、業種、地域資源、外部支援、医療、福祉、産業保健、行政に合わせて実装方法を変えている。

要調整

よいモデルはあるが、その職場の人員余力、地域資源、支援接続に合わせた翻訳が不足している。

高頻度支障

大企業前提、都市部前提、専門職常駐前提の方法が合わず、現場負荷が増える。

破綻・停止

使える資源が接続せず、同じ仕事設計の構造をその職場で実装できない。

読み方の補助メモ

ここは中核構造ではなく、読みを急いで判断表にしないための注意点です。21視点は、配慮チェックリストでも、個別相談の答え集でもありません。

名前から決めつけない

診断名、障害種類、年齢、地域、制度カテゴリは、答えではなく、どの接触点が見えやすくなるかを探す入口として扱います。

一つの説明で閉じない

疲れ、情報、評価、生活保障、職場側制約など、別の読みを残します。最初に見えた説明だけで完結させません。

支援名・配慮名を正解にしない

短時間勤務、手順書、面談、支援機関につながることは手段です。何の自由度を開いているかを確認します。

根拠の身元と新しさを分ける

研究、行政資料、過去調査、現場経験、相談事例は同じ強さではありません。日付、対象、使える範囲を分けます。

共有範囲を守る

仕事に必要な情報と、共有しない情報を分けます。目的、相手、範囲、更新時点、同意を確認します。

学びを固定しない

AIや専門家の読みは候補です。観察、反対の可能性、試した結果、人間の確認で見直せる形に残します。

範囲

仕事の見方を共有する

扱うこと

仕事条件を見直す問い、場面、教材、図解の形に整理します。

扱わないこと

個別相談、医療・法務・雇用判断、配慮妥当性の結論は扱いません。

診断名・障害種類の扱い

診断名や障害の種類は大切な入口情報です。ただし、配慮を自動で引く表にはしません。

制度・統計の扱い

出典、日付、管轄、更新状況を確認し、現場で問える形に整えます。