1. 場面
何が分断されているかを見る
本人の困りごと、企業の制約、支援者の問い、医療・生活側の情報がどこで切れているかを見ます。
働きづらさを仕事条件から考える
個別判断・最新制度の断定は扱いません。個別相談、医療・法務・雇用判断、配慮妥当性の結論、最新制度の断定は扱いません。
場面で読む順番
正解配慮を当てる練習ではありません。モデル化した職場場面を使い、本人、企業、支援者、医療・生活側が別々に見ている断片を、同じストーリーの上に並べます。相談事例集に入る前の全体像をつかむ入口です。
相談事例集へ進む1. 場面
本人の困りごと、企業の制約、支援者の問い、医療・生活側の情報がどこで切れているかを見ます。
2. 二つの読み
責任の押し付け合いにせず、役割分担と確認条件を同じ設計表で話せる形にします。
3. 設計
この場面から、どの相談事例を読むと読みが深まるかを分けます。
現場で起きやすいこと
本人の事情、企業の制約、支援者の問い、医療・生活側の情報が別々の言葉で語られ、同じ場面として共有されない。
このページで見ること
実在ケースを使わず、ストーリー、図解、役割分担で「どこがつながっていないか」を見える形にし、次に読むページへつなぐ。
ここでは扱わないこと
採用、配置、合理的配慮、労務判断の妥当性を判定するものではありません。
モデル場面で読む
文章で説明する前に、各モデル場面を4コマのマンガで見ます。個別判断ではなく、止まりやすい見方、分断されている情報、つなぎ直す仕事条件を順番に並べます。
本人・家族
自分だけで説明を背負わず、相談に持っていく仕事条件を見つける。
支援者
本人の言葉と職場の制約を、同じ場面の上で翻訳する。
人事・管理職
現場の不安を責任論にせず、作業・時間・情報・評価へ分ける。
研修・政策
抽象テーマを、参加者が話せる短い職場場面へ変える。

モデル場面 01
中小企業のバックオフィス。月末に請求、確認、社内連絡が集中する。
対応する相談: 健康時間 / 通院と回復時間が読めない
相談事例集へ進む絵で起きていること
ある担当者は、月末近くに通院と疲労回復の時間が必要になりやすい。周囲は「休むかどうか」だけを気にしているが、実際には締切、確認、代替、評価が一緒に絡んでいる。
見落としやすい問い
この場面を「欠勤リスク」ではなく、健康時間と締切設計の問題として読み直せるか。
企業側の読み
人員配置だけでなく、締切の分散、確認の前倒し、代替できる作業と本人でないと難しい作業を分けて見る。
支援者側の読み
本人の説明を、勤務時間、作業量、回復余白、評価条件、相談経路へ翻訳する。
確認する設計条件
追加で確認する問い
この場面で持ち帰ること
締切分散案、共有境界、試行期間、評価条件の確認メモ。
早めに確認したい点
見ている条件
健康時間 / 情報と手順 / 支援と再翻訳 / 評価と参加の質

モデル場面 02
店舗・現場系チーム。日ごとに担当者と作業順が少し変わる。
対応する相談: 情報・手順 / 急な予定変更が続く
相談事例集へ進む絵で起きていること
ある作業者は、口頭だけの指示変更や急な担当交代でミスが増える。周囲は「コミュニケーションの問題」と呼ぶが、手順、見本、確認、責任分担が曖昧である。
見落としやすい問い
この場面を「理解力」や「伝え方」だけでなく、情報が仕事手順になっているかとして読めるか。
企業側の読み
説明の量ではなく、誰が見ても確認できる手順、変更履歴、安全確認、エラー時の戻り方を見る。
支援者側の読み
本人に合う説明形式だけでなく、職場全体の手順化、確認ループ、相談経路を確認する。
確認する設計条件
追加で確認する問い
この場面で持ち帰ること
手順化する情報、確認ループ、責任分担、支援者の翻訳メモ。
早めに確認したい点
見ている条件
仕事接触点 / 情報と手順 / 支援と再翻訳

モデル場面 03
軽作業・受付・庶務が混ざる職場。移動、姿勢、端末、保管場所が分散している。
対応する相談: 健康時間 / 職場にいるだけで消耗する
相談事例集へ進む絵で起きていること
ある人は、仕事の一部は安定してできるが、物の置き場所、移動回数、姿勢、端末位置が重なる場面で疲労や遅れが出る。職場は「できる仕事だけ担当」で済ませようとしている。
見落としやすい問い
この場面を「できる/できない」ではなく、仕事接触点が役割と参加範囲を狭めていないかとして読めるか。
企業側の読み
担当範囲を削る前に、動線、道具配置、姿勢、確認方法、エラー許容度を点検する。
支援者側の読み
本人の強みが活きる作業と、接触点で閉じている作業を分けて職場に説明する。
確認する設計条件
追加で確認する問い
この場面で持ち帰ること
接触点の見直し、役割の保護、試行条件、評価への接続メモ。
早めに確認したい点
見ている条件
仕事接触点 / 評価と参加の質 / 支援と再翻訳

モデル場面 04
人事面談と現場評価が近い小規模組織。相談相手も評価者も同じ人になりやすい。
対応する相談: 開示・共有 / どこまで聞いてよいか分からない
相談事例集へ進む絵で起きていること
ある社員は、体調や特性をどこまで話すか迷っている。職場は「早く言ってくれれば対応できる」と言うが、本人は評価や配置にどう影響するか分からず不安が強い。
見落としやすい問い
この場面を「言う/言わない」ではなく、仕事に必要な共有範囲と評価境界の設計として読めるか。
企業側の読み
共有目的、共有先、記録、評価との分離、見直し時点を先に決める。
支援者側の読み
本人の説明負担を下げ、仕事に必要な条件だけを安全に共有する文脈を整える。
確認する設計条件
追加で確認する問い
この場面で持ち帰ること
共有境界、面談分離、記録範囲、見直し条件のメモ。
早めに確認したい点
見ている条件
開示境界 / 支援と再翻訳 / 評価と参加の質
範囲
扱うこと
仕事条件を見直す問い、場面、教材、図解の形に整理します。
扱わないこと
個別相談、医療・法務・雇用判断、配慮妥当性の結論は扱いません。
診断名・障害種類の扱い
診断名や障害の種類は大切な入口情報です。ただし、配慮を自動で引く表にはしません。
制度・統計の扱い
出典、日付、管轄、更新状況を確認し、現場で問える形に整えます。