未来の仕事・社会参加設計ガイド

未来の仕事・社会参加設計ガイド。仕事、生活、健康、職場アクセス、評価と成長、支援と制度をつなぐ水彩調の関係地図。

障害者雇用や難病就労支援で見えてきた課題を、人間の多様性を前提にした仕事と社会参加の設計図へ広げます。

このガイドの前提

障害者雇用の知見を、これからの仕事設計へ。

多くの人が感じる漠然とした生きづらさや働きづらさの奥には、狭い「標準的な職業人」像へ人を押し込む構造があります。障害や難病の就労問題は、その無理が以前からはっきり現れてきた領域です。

連続した課題として見る

「障害者の職業問題」、多くの人のストレス、雇用管理負担は、別々ではなく連続しています。

仕事の意味が変わる時代の設計知にする

障害や病気への対応で見えてきた知見を、人間の多様性を前提にした仕事・社会参加の再設計へ使います。

個人の問題ではなく、仕事条件の設計へ。

対応早期発見予防成長
狭い標準像から多様性を前提にした仕事・社会参加設計へ読み替える図。障害・難病就労で見えてきた無理を、健康時間、情報形式、移動、支援、評価の仕事条件として整理する。

5つの設計領域

5つの入口から、詳しい設計カードへ。

どの領域から読んでも、目標は同じです。関係者が、変えられる条件とまだ確認が必要な条件を分けて話せる状態を作ります。

5領域 / 10論点 / 37項目
設計領域 A1設計論点

就職前・入口・移行を設計する

求人、職場体験、面接、復職、移行支援を、採用前の不安や表層条件で止めず、仕事条件を試せる入口に変える領域です。

起きやすいこと

応募前から、仕事像や必要条件が曖昧なまま狭まる。

設計すること

求人語、体験、引継ぎ、復職後の手順まで、参加前から試せる形にする。

入口と移行具体設計項目 4

入口前の仕事像・体験接続・移行支援

就職前の仕事像や体験接続が薄いと、本人も職場も「どんな条件なら働けるか」を考えにくくなる。

図解1|具体設計項目

この論点で実際に設計する部品を、先に図でつかみます。

4項目
具体設計項目、就職前・移行。非就労・未就業層の仕事像、応募前の条件言語化、訓練・職場体験・試行機会、家族・学校・支援から職場へを示す図解ボード。
就職前の仕事像、応募前条件、体験、handoffを、採用後へつながる設計項目として分ける。

具体設計項目のテキスト版

  • 非就労中・未就業層と仕事像の空白: 仕事像の空白は本人の準備不足ではなく、仕事条件を試し、翻訳する機会の不足として読む。
  • 応募前に条件を言語化できない: 応募前の困難は本人の意欲ではなく、仕事条件と言葉の準備不足として読む。
  • 訓練・職場体験・試行機会との接続: 体験機会は単なる準備ではなく、仕事条件を検証する小さな実験として読む。
  • 家族・学校・支援機関から職場へのhandoff: 入口前支援は、本人を送り出すことではなく、仕事条件へ翻訳してhandoffする機能である。

図解2|状況レベル4コマ

軸: 就職前の仕事像・体験・移行接続

入口の前から仕事条件を試せると、選択肢が広がる。
就職前から仕事像を設計する。求人語が壁になる状態から、体験を採用後へつなぐ状態までを示す図解カード。
求人語や体験を、採用後にも引き継げる仕事条件へ翻訳する代表カード。

視点転換のポイント

同じ現象を、本人側の詰まりで止めず、仕事条件として設計できる形に読み替えます。

詰まり・古い読み

詰まり

「臨機応変」「体力」などの抽象語が能力要件化し、応募前から選択肢を狭める。

古い読み

本人の努力、診断名、配慮名、職場の善意だけで考えてしまう。

設計・設計の読み

設計

求人の抽象語を作業、時間、対人、判断、環境、評価へ分け、本人条件と試行できる。

設計の読み

就職済みデータだけで仕事設計を代表させない。

設計ポイント

  • 就職前の不安を意欲不足とせず、仕事条件を試す機会の不足として見る。
  • 応募前に、聞くこと、伝えること、試したい条件を短い言葉にする。
  • 家族、学校、支援、医療で分かったことを採用後の仕事条件へ引き継ぐ。

具体設計項目ごとのポイント

図解1の各項目を、問題名ではなく、整える仕事条件として読みます。

4項目

働く前から仕事像を試せる条件を設計する

  • 働いた経験の少なさを準備不足とせず、仕事像を作る機会の不足として見る。
  • 見学、短時間体験、作業サンプルで、できる条件を小さく試す。

応募前に必要条件を言葉にできる準備を設計する

  • 応募前に、聞きたい条件、伝えたい条件、まだ分からない条件を分ける。
  • 開示するかどうかの前に、仕事側へ何を確認するかを言葉にする。

訓練・体験を仕事条件の検証機会として設計する

  • 訓練や職場体験を、単なる練習ではなく仕事条件を検証する場にする。
  • 体験で分かった条件を、採用後の手順や相談線へ引き継ぐ。

家族・学校・支援から職場への引き継ぎを設計する

  • 家族、学校、支援機関、医療が持つ情報を、職場で使える条件へ翻訳する。
  • 送り出して終わりにせず、採用後に誰が何をつなぐかを決める。
設計領域 B2設計論点

健康時間・生活保障・仕事密度を設計する

体調変動、治療、回復、通勤、収入不安、評価時期を、本人の不安定さではなく仕事の時間設計として扱う領域です。

起きやすいこと

健康を守るほど、締切、収入、評価、役割が崩れる。

設計すること

働く時間、回復する時間、治療の時間、戻る道筋を同じ時間軸で設計する。

健康時間具体設計項目 4

変動する健康時間・仕事密度・回復余地

働きづらさは、体調の有無だけでなく、仕事密度・回復余地・評価時期が健康時間と噛み合わない時に強くなる。

図解1|具体設計項目

この論点で実際に設計する部品を、先に図でつかみます。

4項目
具体設計項目、健康時間。変動・再燃・疲労、回復余地・戻り方、通勤・移動の消耗、収入・評価との衝突を示す図解ボード。
健康時間を、症状ではなく時間・移動・回復・評価の設計項目として分ける。

具体設計項目のテキスト版

  • 変動・再燃・疲労が仕事密度と衝突する: 働きづらさは病名単体ではなく、変動の予測しにくさ、締切、勤務密度、回復時間が同じ時間軸で衝突する時に強まる。
  • 回復余地・戻り方・選び直しの時間: 回復余地は本人のセルフケアではなく、勤務密度、休憩、復帰ルート、評価時期の設計として現れる。
  • 通勤・職場外移動が健康時間を消耗する: 移動は単なるアクセス手段ではなく、仕事密度、回復余地、出勤頻度、働ける時間帯を変える健康時間条件である。
  • 健康を守る行動が収入・評価と衝突する: 健康時間の問題は生活保障と評価制度の問題を伴い、体調管理だけでは解けない。

図解2|状況レベル4コマ

軸: 健康時間・仕事密度・回復余地

時間を味方につける設計が、力を出し続けられる仕事をつくる。
健康時間を設計する。破綻・停止、高頻度支障、要調整、安定・予防の4つの状況レベルを示す図解カード。
体調の波を、仕事の時間設計として扱う代表カード。

視点転換のポイント

同じ現象を、本人側の詰まりで止めず、仕事条件として設計できる形に読み替えます。

詰まり・古い読み

詰まり

締切、繁忙、通勤、回復不足が重なり、翌日の疲労、品質低下、相談遅れが反復する。

古い読み

本人の努力、診断名、配慮名、職場の善意だけで考えてしまう。

設計・設計の読み

設計

仕事量、密度、通勤、休憩、回復、戻り方、評価時期を同じ時間軸で見直せる。

設計の読み

病名から配慮を逆引きする前に、時間、負荷、回復、評価の配置を見る。

設計ポイント

  • 締切、勤務密度、体調変動、回復時間を同じ時間表に置いて見る。
  • 悪化した時に減らす仕事、戻る手順、選び直す余地を先に用意する。
  • 健康を守る行動が、収入や評価の低下として返っていないかを確認する。

具体設計項目ごとのポイント

図解1の各項目を、問題名ではなく、整える仕事条件として読みます。

4項目

体調変動と仕事密度を同じ時間表で設計する

  • 調子が崩れる時期と、仕事量・締切・会議が重なる時期を同じ表にする。
  • 重い作業を前後へ動かせるか、代替・一時減量・翌日の回復枠を確認する。

休む・減らす・戻る手順を先に設計する

  • 休む、減らす、戻る、選び直す手順を、困ってからではなく平時に決める。
  • 戻った後の仕事量、役割、相談先をセットで見直す。

通勤・移動の消耗を仕事時間の条件として設計する

  • 通勤や職場外移動の前後に、どの作業へ影響が出るかを記録する。
  • 出社頻度、移動時間、休憩場所、在宅や直行直帰の余地を同じ条件として見る。

健康を守る行動と評価・収入の関係を設計する

  • 休む・通院する・仕事量を調整する行動が、評価や収入へどう返るかを確認する。
  • 健康を守る選択が罰にならない評価期間・成果の見方を置く。
健康時間具体設計項目 3

定期検診・治療・内部障害の時間条件

定期検診、透析、治療、服薬、回復時間は、勤務外の私事ではなく、働くための時間条件である。

図解1|具体設計項目

この論点で実際に設計する部品を、先に図でつかみます。

3項目
具体設計項目、治療・検診時間。透析・固定治療時間、定期検診・継続管理、内部障害・身体管理を示す図解ボード。
治療・検診・身体管理を、勤務外の私事ではなく働くための時間条件として分ける。

具体設計項目のテキスト版

  • 透析・固定治療時間が勤務時間と衝突する: これは体調変動ではなく、仕事の時間割に組み込むべき固定的な医療時間である。
  • 定期検診・継続管理が働くリズムを決める: 医療管理は勤務外の私事ではなく、仕事の持続可能性を支える時間条件である。
  • 内部障害・身体管理が見えにくい時間条件になる: 外から見えにくい管理時間は、本人都合ではなく就労継続の前提条件として読む必要がある。

図解2|状況レベル4コマ

軸: 定期治療・検診・身体管理と勤務時間

治療や検診の時間を、働くための条件として組み込む。
治療・検診時間を設計する。治療か仕事かの二択から、勤務表に健康時間を置く状態までを示す図解カード。
治療・検診・回復を、勤務時間の外ではなく仕事条件として扱う代表カード。

視点転換のポイント

同じ現象を、本人側の詰まりで止めず、仕事条件として設計できる形に読み替えます。

詰まり・古い読み

詰まり

通院日や治療後の回復が会議、納期、収入、評価とぶつかり、健康を守るほど不利になる。

古い読み

本人の努力、診断名、配慮名、職場の善意だけで考えてしまう。

設計・設計の読み

設計

治療・検診・服薬・回復・引継ぎ・評価を、勤務の時間設計に組み込めている。

設計の読み

「通院配慮」と一括せず、頻度、固定性、疲労回復、勤務時間との衝突を分ける。

設計ポイント

  • 透析、定期治療、検診、服薬、身体管理を勤務外の私事として外さない。
  • 固定的に動かしにくい医療時間と、変動する回復時間を分けて扱う。
  • 本人が毎回説明しなくても、勤務表や相談線に医療時間が反映される形にする。

具体設計項目ごとのポイント

図解1の各項目を、問題名ではなく、整える仕事条件として読みます。

3項目

固定治療時間を勤務表の前提として設計する

  • 固定治療時間を勤務表の外に置かず、働ける曜日・時間帯の前提にする。
  • 治療前後の移動、疲労、回復を含めて担当業務を組む。

定期検診と継続管理を働くリズムに組み込む

  • 検診、通院、経過観察の頻度を、繁忙期や締切と重ねて確認する。
  • 継続管理に必要な連絡・休憩・調整を、毎回のお願いにしない。

身体管理時間を見える仕事条件として設計する

  • 外から見えにくい身体管理や準備時間を、本人都合ではなく仕事前提として扱う。
  • 勤務前後、休憩中、移動後に必要な管理時間を具体的に置く。
設計領域 C3設計論点

情報・手順・接触点を設計する

視覚・聴覚などの情報アクセス、認知的な手順理解、職場内外の移動、道具、安全を、職場で実際に使う接点として整える領域です。

起きやすいこと

働ける力はあるのに、情報形式、手順、移動、道具の接点で止まる。

設計すること

情報が届き、手順に戻れ、移動・道具・安全が仕事の仕様として扱われる。

職場アクセス具体設計項目 4

視覚・聴覚・身体条件を含む情報形式/コミュニケーションアクセス

視覚・聴覚・身体条件による情報アクセスは、本人が何を開示するかとは別の、仕事への参加条件である。

図解1|具体設計項目

この論点で実際に設計する部品を、先に図でつかみます。

4項目
具体設計項目、情報形式。視覚情報・文書形式、聴覚・音声・会議進行、身体操作・道具操作、緊急連絡・非公式情報を示す図解ボード。
視覚・聴覚・身体操作・非公式情報を、参加できる情報形式として分ける。

具体設計項目のテキスト版

  • 視覚情報・文書形式・画面情報へのアクセス: 視覚情報へのアクセスは、本人が説明する開示問題ではなく、仕事側の情報形式設計である。
  • 聴覚・音声・会議進行へのアクセス: 聞こえの問題はコミュニケーション努力ではなく、音声依存の仕事設計として読む。
  • 身体操作・道具操作へのアクセス: 身体条件によるアクセスは、情報形式だけでなく、道具操作と作業接触点の設計として読む。ただし職場内外の移動は別下部構造にも分ける。
  • 緊急連絡・雑談・暗黙共有からこぼれる情報: 情報アクセスは媒体だけではなく、非公式な情報経路に参加できるかにも左右される。

図解2|状況レベル4コマ

軸: 情報形式・会議参加・非公式情報へのアクセス

情報形式を選べることが、会議参加や安全確認の入口になる。
情報形式を設計する。会議や連絡から外れる状態から、同じ流れを見ながら話せる状態までを示す図解カード。
音声・文字・図・会議進行を、参加できる情報形式へ変える代表カード。

視点転換のポイント

同じ現象を、本人側の詰まりで止めず、仕事条件として設計できる形に読み替えます。

詰まり・古い読み

詰まり

聞き漏れ、見落とし、資料形式の不一致、会議参加の遅れが反復し、評価や関係にも響く。

古い読み

本人の努力、診断名、配慮名、職場の善意だけで考えてしまう。

設計・設計の読み

設計

音声、文字、図、画面、警告、会議進行、非公式情報を、参加できる形式に整えられている。

設計の読み

感覚障害の困難を「コミュニケーションが苦手」という本人側の表現で止めない。

設計ポイント

  • 情報が口頭、文字、図、音、画面、現場表示のどの経路で届いているかを見る。
  • 視覚、聴覚、身体操作、非公式な連絡を一つに混ぜず、それぞれ参加条件として分ける。
  • 「伝えたつもり」ではなく、後で確認できる記録と質問できる場を残す。

具体設計項目ごとのポイント

図解1の各項目を、問題名ではなく、整える仕事条件として読みます。

4項目

視覚情報と文書形式を届く形に設計する

  • 文書、画面、掲示、図表、現場表示を、見える形式・読める順序に分ける。
  • 拡大、音声化、代替テキスト、確認時間を仕事手順に入れる。

音声・会議情報を参加できる形に設計する

  • 会議、朝礼、口頭指示、雑音環境、緊急連絡を音声依存のままにしない。
  • 文字記録、発言順、要点共有、質問時間を会議設計に入れる。

身体操作と道具接点を使える条件として設計する

  • 道具、端末、姿勢、作業台、操作回数を、身体操作の接触点として分ける。
  • 操作が難しい箇所を本人努力で補う前に、配置・道具・手順を変えられるか見る。

緊急連絡と非公式情報をこぼれない形に設計する

  • 雑談、声かけ、急な変更、緊急連絡が誰にどう届くかを確認する。
  • 非公式情報も、後で確認できる短い記録や共通場所に残す。
職場アクセス具体設計項目 4

認知・高次脳・知的障害の手順理解/切替負荷

認知・高次脳・知的障害に関わる働きづらさは、能力の有無ではなく、手順、説明、切替、評価の設計で大きく変わる。

図解1|具体設計項目

この論点で実際に設計する部品を、先に図でつかみます。

4項目
具体設計項目、手順と切替。指示・手順・説明形式、切替・優先順位・例外対応、記憶・確認・ミス許容度、暗黙ルール・評価基準を示す図解ボード。
手順、切替、確認、評価基準を、本人能力ではなく戻れる仕事手順として分ける。

具体設計項目のテキスト版

  • 指示・手順・説明形式が合わない: 理解困難は本人能力だけでなく、手順の分解と説明形式の不一致として読む。
  • 切替・優先順位・例外対応の負荷: 切替負荷は能力不足ではなく、仕事の変動性と支援/道具の不足で増える。
  • 記憶・確認・ミス許容度の設計: 記憶や確認の問題は、チェックリスト、ペア確認、道具、エラー許容度の設計で変わる。
  • 暗黙ルール・評価基準・フィードバックが見えない: 職場適応の問題は、本人の社会性ではなく、評価基準とフィードバックの見える化不足として読む。

図解2|状況レベル4コマ

軸: 手順理解・切替・確認回路

手順と戻り方が見えると、失敗しても仕事に戻れる。
手順と戻り方を設計する。開始・切替・完了で詰まる状態から、失敗しても仕事に戻れる状態までを示す図解カード。
注意や叱責の前に、開始・切替・確認・戻り方を仕事手順として整える代表カード。

視点転換のポイント

同じ現象を、本人側の詰まりで止めず、仕事条件として設計できる形に読み替えます。

詰まり・古い読み

詰まり

急な変更、例外対応、同時並行でミスや遅れが反復し、注意や叱責だけが増える。

古い読み

本人の努力、診断名、配慮名、職場の善意だけで考えてしまう。

設計・設計の読み

設計

開始条件、優先順位、完了条件、切替、確認先、戻り方が仕事手順として見える。

設計の読み

「できる/できない」で判断する前に、作業手順と説明の形式を見る。

設計ポイント

  • 開始、切替、例外対応、完了、確認のどこで止まるかを手順として分ける。
  • 急な変更やミスを本人評価へ直結させず、戻れる道具と確認先を置く。
  • 暗黙ルールや評価基準を、注意ではなく見える手順として扱う。

具体設計項目ごとのポイント

図解1の各項目を、問題名ではなく、整える仕事条件として読みます。

4項目

指示・手順・説明形式を分かる形に設計する

  • 指示を、開始条件、順番、完了基準、確認先に分けて書く。
  • 説明形式を口頭だけにせず、図、例、チェック欄、反復確認へ変える。

切替・優先順位・例外対応の戻り道を設計する

  • 急な変更時に、何を止め、何を先にし、誰へ確認するかを決める。
  • 例外対応を本人の機転に任せず、分岐ルールとして見える化する。

記憶・確認・ミス許容度を支える道具を設計する

  • 記憶に頼る作業を、チェックリスト、ペア確認、道具で支える。
  • ミスが起きた時の影響、戻し方、注意の仕方を先に決める。

暗黙ルールと評価基準を見えるフィードバックにする

  • 暗黙の期待値や評価基準を、行動例とフィードバック方法に変える。
  • 注意や叱責ではなく、何を変えればよいかが分かる返し方にする。
職場アクセス具体設計項目 6

職場接触点・移動・作業・安全・道具の実装条件

配慮は制度名や善意ではなく、職場のどの接触点をどう変えられるかで実装される。

図解1|具体設計項目

この論点で実際に設計する部品を、先に図でつかみます。

6項目
具体設計項目、職場接触点。作業分解・仕事密度、道具・設備・環境、職場内外の移動、安全・ミス許容度、人員余力・顧客接点、評価・役割・フィードバックを示す図解ボード。
職場の接触点を、作業、道具、移動、安全、人員余力、評価の設計項目として分ける。

具体設計項目のテキスト版

  • 作業分解・仕事密度・手順の接触点: 仕事を変えるには、能力評価ではなく、どの作業接点が負荷を作っているかを分解する必要がある。
  • 道具・設備・物理/感覚環境: 環境調整は周辺配慮ではなく、仕事が成立する接触面そのものである。
  • 職場内移動・職場外移動・通勤接続: 移動は単なる移動能力ではなく、環境、道具、勤務場所、勤務頻度、支援接続、健康時間が交差する仕事接触点である。
  • 安全・リスク・ミス許容度: 安全は就労可否の断定ではなく、仕事接触点と支援体制の設計である。
  • 人員余力・顧客接点・調整余地: 配慮の実装は制度の有無ではなく、現場が調整を吸収できる余白に左右される。
  • 評価・役割・フィードバック接点: 実装は作業を変えるだけではなく、評価・役割・フィードバックと接続して初めて安定する。

図解2|状況レベル4コマ

軸: 職場接触点・移動・道具・安全

情報・動線・道具・安全を、仕事の接点として整える。
職場アクセスを設計する。情報、動線、道具、安全を仕事の接点として整える4つの状況レベル図解カード。
情報・動線・道具・安全を、仕事の接点として整える代表カード。

視点転換のポイント

同じ現象を、本人側の詰まりで止めず、仕事条件として設計できる形に読み替えます。

詰まり・古い読み

詰まり

移動や作業接触点で消耗や痛み、ミス、安全不安が反復し、担当できる仕事が狭まる。

古い読み

本人の努力、診断名、配慮名、職場の善意だけで考えてしまう。

設計・設計の読み

設計

作業、道具、座席、動線、通勤、休憩、安全、顧客対応、人員余力を接触点ごとに点検できる。

設計の読み

「配慮あり/なし」で止めず、どの作業接点が未分解かを見る。

設計ポイント

  • 仕事を、作業、道具、動線、安全、人員余力、評価接点に分解して見る。
  • 通勤や職場内外の移動を、仕事の外ではなく働ける時間と体力の条件として扱う。
  • 安全やミスを排除理由にせず、変更できる接触点と支援体制に分ける。

具体設計項目ごとのポイント

図解1の各項目を、問題名ではなく、整える仕事条件として読みます。

6項目

作業分解と仕事密度を接触点から設計する

  • 仕事を作業量、締切、同時並行、確認、ミス許容度に分ける。
  • 負荷が高い接点を、本人能力ではなく仕事密度と手順の問題として見る。

道具・設備・環境を仕事の接触面として設計する

  • 端末、作業台、照明、音、温度、休憩場所を仕事の接触面として点検する。
  • 道具や環境を一般改善で終わらせず、担当作業との相互作用で見る。

職場内外の移動と通勤接続を設計する

  • 職場内移動、職場外移動、通勤、休憩場所までの距離を同じ地図にする。
  • 移動後の疲労や時間消耗が、どの作業や役割に影響するかを見る。

安全とミス許容度を排除ではなく設計条件にする

  • 安全懸念を就労可否の断定にせず、危険箇所、単独作業、支援体制に分ける。
  • ミスが起きた時の影響と戻し方を、責める前に設計する。

人員余力・顧客接点・調整余地を設計する

  • 人員余力、代替要員、顧客接点、繁忙時間が調整余地を左右するかを見る。
  • 同じ配慮でも、職場規模や運用余白で実装方法が変わることを前提にする。

評価・役割・フィードバックの接点を設計する

  • 配慮後の役割、成果の見え方、フィードバック方法を一緒に設計する。
  • 楽にするだけでなく、役割と評価が閉じないかを見る。
設計領域 D2設計論点

開示・評価・役割・成長を設計する

何を共有し、何を共有しないか、どう評価し、どう役割や成長につなぐかを、善意や理解だけに預けない領域です。

起きやすいこと

配慮はあるが、評価、処遇、役割、将来像が閉じていく。

設計すること

目的限定の情報共有と、成果・役割・成長を両立させる評価運用を作る。

評価と成長具体設計項目 3

開示・スティグマ・目的限定情報共有

開示は「全部話すか隠すか」ではなく、目的を限定し、不利益を避けながら仕事条件へつなぐ設計である。

図解1|具体設計項目

この論点で実際に設計する部品を、先に図でつかみます。

3項目
具体設計項目、伝える情報。目的限定の情報共有、見えにくさとスティグマ、不利益評価・過剰管理リスクを示す図解ボード。
情報共有を、話す量ではなく目的・同意・評価境界として分ける。

具体設計項目のテキスト版

  • 目的限定の情報共有: 開示は量ではなく、目的、相手、利用範囲、同意で設計する必要がある。
  • 見えにくい障害・難病・精神障害とスティグマ: 話す/話さないの問題は、本人の説明力ではなく、不利益評価や偏見リスクとの相互作用である。
  • 不利益評価・過剰管理への転化リスク: 開示は支援への橋にもなるが、評価・管理の材料にもなるため、境界を設計する必要がある。

図解2|状況レベル4コマ

軸: 目的限定の情報共有と評価境界

伝える情報と伝えない情報を分けることが、評価と安全を守る。
伝える情報を設計する。調整が動かない状態から、調整と評価を両立する状態までを示す図解カード。
話す量ではなく、目的・共有先・同意範囲を設計する代表カード。

視点転換のポイント

同じ現象を、本人側の詰まりで止めず、仕事条件として設計できる形に読み替えます。

詰まり・古い読み

詰まり

共有範囲がぶれ、誤解、不利益、本人の説明負荷、職場側の過剰な推測が反復する。

古い読み

本人の努力、診断名、配慮名、職場の善意だけで考えてしまう。

設計・設計の読み

設計

伝える内容、伝えない内容、共有先、同意範囲、更新時点を、調整目的ごとに分けられる。

設計の読み

支援を受けるために本人がすべて説明する前提を置かない。

設計ポイント

  • 何を話すかより先に、何を変えるために共有するのかを決める。
  • 共有先、利用範囲、同意、評価との切り分けを一枚で見えるようにする。
  • 見えにくい状態やスティグマを、説明不足や本人責任へ戻さない。

具体設計項目ごとのポイント

図解1の各項目を、問題名ではなく、整える仕事条件として読みます。

3項目

共有目的と範囲を限定して情報共有を設計する

  • 病名や詳細事情の前に、変えたい仕事条件と共有目的を書く。
  • 共有先、共有範囲、使わない用途、撤回や更新の方法を決める。

見えにくい状態を説明負担にしない共有設計をする

  • 見えにくい状態を、説明不足や自己管理不足として扱わない。
  • 不安、偏見、スティグマが話しにくさを作っていないかを確認する。

評価・管理に使われすぎない境界を設計する

  • 共有した情報が低評価、役割縮小、過剰管理に使われない境界を置く。
  • 調整のための情報と、人事評価・配置判断の情報を分ける。
評価と成長具体設計項目 3

役割・評価・成長・就業後の質

就労支援の目的は就職・定着で終わらず、役割、評価、成長、選び直しの質が更新されることにある。

図解1|具体設計項目

この論点で実際に設計する部品を、先に図でつかみます。

3項目
具体設計項目、評価と成長。就職後の役割設計、評価・処遇・収入の公正さ、学習・キャリア・選び直しを示す図解ボード。
定着だけでなく、役割、評価、収入、学習、選び直しを働き続ける質として分ける。

具体設計項目のテキスト版

  • 就職後の役割設計: 就労支援は採用で終わらず、役割の意味と調整を見続ける必要がある。
  • 評価・処遇・収入の公正さ: 働き続ける質は、評価と処遇が健康時間と矛盾しないかに左右される。
  • 学習・キャリア・選び直し: 成長は余分な要素ではなく、健康時間と両立する仕事設計の成果である。

図解2|状況レベル4コマ

軸: 役割・評価・成長・就業後の質

定着だけでなく、役割・評価・成長まで参加の質として設計する。
続けるだけでなく育つ道を設計する。定着だけの状態から、役割・賃金・学びを更新する状態までを示す図解カード。
定着だけで終わらせず、役割・評価・賃金・学びを更新する代表カード。

視点転換のポイント

同じ現象を、本人側の詰まりで止めず、仕事条件として設計できる形に読み替えます。

詰まり・古い読み

詰まり

雇用は続くが、役割固定、低評価、低処遇、成長機会の不足が反復する。

古い読み

本人の努力、診断名、配慮名、職場の善意だけで考えてしまう。

設計・設計の読み

設計

成果、役割、評価、賃金、学習機会、本人の将来希望を、働き続ける質として見直せる。

設計の読み

雇用率や定着だけを成果にしない。

設計ポイント

  • 就職や定着で終わらせず、役割、評価、処遇、学習を見続ける。
  • 健康時間を守ることが、低い期待や役割固定に変わっていないか確認する。
  • 成長、配置転換、選び直しを、特別扱いではなく参加の質として扱う。

具体設計項目ごとのポイント

図解1の各項目を、問題名ではなく、整える仕事条件として読みます。

3項目

就職後の役割を成長条件として設計する

  • 採用後に任せる役割が、本人の価値感や成長機会とつながるかを見る。
  • 安定だけで役割を固定せず、責任や挑戦の幅を調整する。

評価・処遇・収入の公正さを設計する

  • 健康時間を守る行動が、低評価や低処遇として返っていないかを見る。
  • 成果の見方、評価期間、賃金や役割の扱いを健康時間と両立させる。

学習・キャリア・選び直しの道を設計する

  • 学習、配置転換、働き方変更、選び直しを支援の外に出さない。
  • 続けるだけでなく、育つ道と戻る道を同時に設計する。
設計領域 E2設計論点

支援・制度・知識更新を設計する

本人、職場、医療・福祉・教育、行政、研究、制度情報を、現場で使える仕事条件へ翻訳し直す領域です。

起きやすいこと

支援や情報は多いのに、誰が何を変えるのかに届かない。

設計すること

支援の引き継ぎ、制度差、情報源の偏り、まだ確認が必要なことを分けて、知識を見直せる。

支援と制度具体設計項目 3

支援の再翻訳・継続接続・ネットワーク機能

支援の質は、支援者がいることではなく、本人・職場・医療・制度の言葉を仕事条件へ翻訳し続けられることで決まる。

図解1|具体設計項目

この論点で実際に設計する部品を、先に図でつかみます。

3項目
具体設計項目、支援の接続。言葉を仕事条件へ翻訳、handoff・役割境界、悪化・復職・配置換え後を示す図解ボード。
支援を、本人説明で止めず、仕事条件への翻訳と戻り回路として分ける。

具体設計項目のテキスト版

  • 本人・医療・職場の言葉を仕事条件へ翻訳する: 支援の中核は、各者の言葉を仕事条件として再翻訳することにある。
  • handoff・役割境界・継続接続: 支援は一回の助言ではなく、役割境界を保ちながら接続を切らさない仕組みである。
  • 悪化・復職・配置換え後に戻れる接続: 支援の質は、変化後に再接続できるかで決まる。

図解2|状況レベル4コマ

軸: 支援の再翻訳・handoff・戻り回路

支援を仕事条件へ翻訳し直す役割が、本人説明の負荷を下げる。
支援を仕事条件へつなぎ直す。本人・職場・支援が別々の状態から、悪化や変更時に再調整できる状態までを示す図解カード。
本人・職場・医療生活情報・制度を、現場で動く仕事条件へつなぎ直す代表カード。

視点転換のポイント

同じ現象を、本人側の詰まりで止めず、仕事条件として設計できる形に読み替えます。

詰まり・古い読み

詰まり

支援は存在するが、職場で何を誰が変えるのかに届かず、本人説明だけが増える。

古い読み

本人の努力、診断名、配慮名、職場の善意だけで考えてしまう。

設計・設計の読み

設計

本人の言葉、職場の制約、医療・生活情報、制度、評価を仕事条件へつなぎ直す役割がある。

設計の読み

相談回数や支援機関の有無だけで支援の質を評価しない。

設計ポイント

  • 本人、医療、生活、職場、制度の言葉を、仕事条件の言葉へ翻訳し直す。
  • 支援者を増やすだけでなく、誰が何をつなぐかの役割境界を置く。
  • 悪化、復職、配置換え、業務変更の後に戻れる相談線を用意する。

具体設計項目ごとのポイント

図解1の各項目を、問題名ではなく、整える仕事条件として読みます。

3項目

本人・医療・職場の言葉を仕事条件へ翻訳する

  • 本人の言葉、医療の言葉、職場の言葉を、作業・時間・情報形式へ翻訳する。
  • 診断名や症状説明で止めず、職場で変えられる条件へ落とす。

handoff・役割境界・継続接続を設計する

  • 誰が本人、職場、医療、支援機関をつなぐのかを明確にする。
  • 役割境界を曖昧にせず、つなぐ情報とつながない情報を分ける。

悪化・復職・配置換え後に戻れる接続を設計する

  • 悪化、復職、配置換え、業務変更の後に再相談できる入口を残す。
  • 一度決めた配慮を固定せず、変化後に更新する手順を持つ。
支援と制度具体設計項目 3

資料の読み方 普遍構造候補と制度・時代差ブレーキ

国内外・過去資料・調査データは答えそのものではなく、普遍構造候補と制度差を分けて読むためのレンズである。

図解1|具体設計項目

この論点で実際に設計する部品を、先に図でつかみます。

3項目
具体設計項目、資料の読み方。多数データを過大代表させない、歴史・国際資料から構造を探す、公開前の過剰一般化ブレーキを示す図解ボード。
資料の読み方を、多数データ、歴史・国際資料、公開前の一般化ブレーキに分ける。

具体設計項目のテキスト版

  • 多数データに埋もれる違いを残す: 件数の多い領域だけで全体像を作らず、視覚・聴覚・移動・就職前参加などの少数でも重要な条件を残す。
  • 国や時代を越えて残る構造を探す: 海外資料や過去資料を現行制度の答えとしてではなく、制度や時代が違っても反復する仕事参加の構造を読む材料にする。
  • 発見候補と公開メッセージを分ける: 読み取った発見をそのまま一般論にせず、どこまで言えるか、どこから先は確認が必要かを分けて伝える。

図解2|状況レベル4コマ

軸: 情報の見え方・普遍化・境界ブレーキ

一つの資料に引きずられず、多様性から全体像をつくる。
多様な資料から全体像を設計する。一つの資料で一般化する状態から、共通構造と保留を分けて伝える状態までを示す図解カード。
多数データや一つの資料に引きずられず、多様な資料から全体像を読む代表カード。

視点転換のポイント

同じ現象を、本人側の詰まりで止めず、仕事条件として設計できる形に読み替えます。

詰まり・古い読み

詰まり

件数の多い領域や分かりやすい物語に引きずられ、少数だが重要な条件が埋もれる。

古い読み

本人の努力、診断名、配慮名、職場の善意だけで考えてしまう。

設計・設計の読み

設計

各資料を現実の一面として扱い、普遍構造候補、制度差、時代差、まだ確認が必要なことを分けて読める。

設計の読み

資料数の多さを、そのまま専門知識の重要度にしない。

設計ポイント

  • 件数の多いデータで、少数でも重要な条件を覆い隠していないかを見る。
  • 古い資料や海外資料を答えとしてではなく、反復する構造を照らす材料にする。
  • 発見候補、公開メッセージ、まだ言えないことを分けて表現する。

具体設計項目ごとのポイント

図解1の各項目を、問題名ではなく、整える仕事条件として読みます。

3項目

多数データに埋もれる違いを残して設計する

  • 件数の多い難病データだけで全体像を代表させない。
  • 感覚、認知、内部障害、移動、就職前参加などの少数信号を別に残す。

国や時代を越えて残る構造を設計知に使う

  • 古い資料や海外資料を、現行日本の答えとしてそのまま使わない。
  • 制度や時代を越えて反復する構造と、適用できない部分を分ける。

発見候補と公開メッセージを分けて設計する

  • 発見候補をそのまま公開主張にせず、言える範囲を確認する。
  • まだ言えないこと、追加確認が必要なこと、公開向けに言い換えることを分ける。

このガイドを使う人

立場が違っても、同じ設計地図で話せるようにする

本人・家族

「自分の問題」と思っていた困りごとを、時間・情報・評価・支援接続のどこで起きているかに分ける。

企業・上司・人事

配慮の名前を探す前に、勤務密度、情報形式、手順、評価、相談線を具体的に点検する。

支援者・医療・福祉・教育

本人の言葉や医療・生活情報を、職場で確認できる仕事条件へ翻訳する。

行政・研修・地域連携

診断名別の知識提供だけでなく、現場が持ち帰れる点検視点と共通言語を作る。