働きづらさを仕事条件から考える

個別判断・最新制度の断定は扱いません。

入口ストーリー

場面から入る

タテ割り支援で見えにくくなった状況を、直感的なストーリーとして見える化します。場面カードは独立した答えではなく、相談事例集、理論、教材へ進むための導入です。

場面から入る、月末締切、手順変更、動線と道具、開示と評価を並べた4コマストーリーボード

4コマストーリー

4場面を、先に絵で見る。

月末締切、手順変更、動線と道具、開示と評価。まず場面でつかみ、その後に仕事条件へ戻します。

場面で読む順番

タテ割りで見えない状況を、ストーリーで同じ場面に戻す。

正解配慮を当てる練習ではありません。モデル化した職場場面を使い、本人、企業、支援者、医療・生活側が別々に見ている断片を、同じストーリーの上に並べます。相談事例集に入る前の全体像をつかむ入口です。

相談事例集へ進む

1. 場面

何が分断されているかを見る

本人の困りごと、企業の制約、支援者の問い、医療・生活側の情報がどこで切れているかを見ます。

2. 二つの読み

企業側と支援者側を同じ場面に置く

責任の押し付け合いにせず、役割分担と確認条件を同じ設計表で話せる形にします。

3. 設計

相談事例へ進む入口を作る

この場面から、どの相談事例を読むと読みが深まるかを分けます。

現場で起きやすいこと

本人の事情、企業の制約、支援者の問い、医療・生活側の情報が別々の言葉で語られ、同じ場面として共有されない。

このページで見ること

実在ケースを使わず、ストーリー、図解、役割分担で「どこがつながっていないか」を見える形にし、次に読むページへつなぐ。

ここでは扱わないこと

採用、配置、合理的配慮、労務判断の妥当性を判定するものではありません。

モデル場面で読む

同じ場面を、企業側と支援者側で一緒に読む。

文章で説明する前に、各モデル場面を4コマのマンガで見ます。個別判断ではなく、止まりやすい見方、分断されている情報、つなぎ直す仕事条件を順番に並べます。

本人・家族

自分だけで説明を背負わず、相談に持っていく仕事条件を見つける。

支援者

本人の言葉と職場の制約を、同じ場面の上で翻訳する。

人事・管理職

現場の不安を責任論にせず、作業・時間・情報・評価へ分ける。

研修・政策

抽象テーマを、参加者が話せる短い職場場面へ変える。

月末締切が集中する事務チームを4コマで示すマンガ
月末締切を、本人だけの問題ではなく、量、締切、確認、回復の条件として見る入口です。このマンガはモデル場面の入口です。実在ケースや個別判断ではありません。

モデル場面 01

月末締切が集中する事務チーム

中小企業のバックオフィス。月末に請求、確認、社内連絡が集中する。

健康時間情報と手順支援と再翻訳評価と参加の質

対応する相談: 健康時間 / 通院と回復時間が読めない

相談事例集へ進む

絵で起きていること

ある担当者は、月末近くに通院と疲労回復の時間が必要になりやすい。周囲は「休むかどうか」だけを気にしているが、実際には締切、確認、代替、評価が一緒に絡んでいる。

見落としやすい問い

この場面を「欠勤リスク」ではなく、健康時間と締切設計の問題として読み直せるか。

企業側の読み

人員配置だけでなく、締切の分散、確認の前倒し、代替できる作業と本人でないと難しい作業を分けて見る。

支援者側の読み

本人の説明を、勤務時間、作業量、回復余白、評価条件、相談経路へ翻訳する。

確認する設計条件

  • 月末に集中する確認作業を週内で分散する。
  • 締切前の進捗確認を短く定例化する。
  • 代替可能な入力作業と本人確認が必要な作業を分ける。

追加で確認する問い

  • 体調変動はどの曜日・時間帯・作業負荷で起きやすいか。
  • 職場が先に知る必要がある情報と、共有しなくてよい情報は何か。
  • 評価は結果だけか、調整後の遂行条件も含めて見直せるか。

この場面で持ち帰ること

締切分散案、共有境界、試行期間、評価条件の確認メモ。

早めに確認したい点

  • 診断名から勤務可否を決める。
  • 通院情報を広く共有させる。
  • 短期の試行を恒久的な配慮判断として扱う。

見ている条件

健康時間 / 情報と手順 / 支援と再翻訳 / 評価と参加の質

作業手順の変更が現場に残らない場面を4コマで示すマンガ
手順変更を、理解力だけでなく、変更点、確認先、戻り先が仕事に残っているかとして見る入口です。このマンガはモデル場面の入口です。実在ケースや個別判断ではありません。

モデル場面 02

作業手順の変更が現場に残らない

店舗・現場系チーム。日ごとに担当者と作業順が少し変わる。

仕事接触点情報と手順支援と再翻訳

対応する相談: 情報・手順 / 急な予定変更が続く

相談事例集へ進む

絵で起きていること

ある作業者は、口頭だけの指示変更や急な担当交代でミスが増える。周囲は「コミュニケーションの問題」と呼ぶが、手順、見本、確認、責任分担が曖昧である。

見落としやすい問い

この場面を「理解力」や「伝え方」だけでなく、情報が仕事手順になっているかとして読めるか。

企業側の読み

説明の量ではなく、誰が見ても確認できる手順、変更履歴、安全確認、エラー時の戻り方を見る。

支援者側の読み

本人に合う説明形式だけでなく、職場全体の手順化、確認ループ、相談経路を確認する。

確認する設計条件

  • 変更点だけを残す小さな手順メモを作る。
  • 作業開始前の確認を30秒で行う。
  • ミスが起きた時の戻り先を個人責任ではなく手順に入れる。

追加で確認する問い

  • 変更はどの形式なら現場に残るか。
  • 誰が確認したら作業開始できるか。
  • ミスの検出と修正は、本人だけに寄っていないか。

この場面で持ち帰ること

手順化する情報、確認ループ、責任分担、支援者の翻訳メモ。

早めに確認したい点

  • 本人の理解力や障害名を主説明にする。
  • 支援者が職場手順を見ずに本人訓練だけを増やす。
  • 安全確認を個人努力にする。

見ている条件

仕事接触点 / 情報と手順 / 支援と再翻訳

動線と道具で担当範囲が狭くなる場面を4コマで示すマンガ
動線と道具を、できる仕事を狭める要因ではなく、参加を広げる設計条件として見る入口です。このマンガはモデル場面の入口です。実在ケースや個別判断ではありません。

モデル場面 03

動線と道具で担当範囲が狭くなる

軽作業・受付・庶務が混ざる職場。移動、姿勢、端末、保管場所が分散している。

仕事接触点評価と参加の質支援と再翻訳

対応する相談: 健康時間 / 職場にいるだけで消耗する

相談事例集へ進む

絵で起きていること

ある人は、仕事の一部は安定してできるが、物の置き場所、移動回数、姿勢、端末位置が重なる場面で疲労や遅れが出る。職場は「できる仕事だけ担当」で済ませようとしている。

見落としやすい問い

この場面を「できる/できない」ではなく、仕事接触点が役割と参加範囲を狭めていないかとして読めるか。

企業側の読み

担当範囲を削る前に、動線、道具配置、姿勢、確認方法、エラー許容度を点検する。

支援者側の読み

本人の強みが活きる作業と、接触点で閉じている作業を分けて職場に説明する。

確認する設計条件

  • よく使う物の置き場所と移動回数を見直す。
  • 姿勢変更や休憩を作業手順に入れる。
  • 担当を減らす前に、道具と配置を試す。

追加で確認する問い

  • 疲労や遅れは、どの作業接点で起きるか。
  • 担当範囲の縮小は一時的か、役割固定になっていないか。
  • 評価や技能形成から外れていないか。

この場面で持ち帰ること

接触点の見直し、役割の保護、試行条件、評価への接続メモ。

早めに確認したい点

  • できない作業を減らすだけで終える。
  • 道具や動線を見ずに本人の能力問題にする。
  • 役割を狭めたまま評価だけを下げる。

見ている条件

仕事接触点 / 評価と参加の質 / 支援と再翻訳

開示範囲と評価面談が混ざる場面を4コマで示すマンガ
開示を、話すか話さないかの二択にせず、仕事に必要な共有範囲と評価の分離として見る入口です。このマンガはモデル場面の入口です。実在ケースや個別判断ではありません。

モデル場面 04

開示範囲と評価面談が混ざる

人事面談と現場評価が近い小規模組織。相談相手も評価者も同じ人になりやすい。

開示境界支援と再翻訳評価と参加の質

対応する相談: 開示・共有 / どこまで聞いてよいか分からない

相談事例集へ進む

絵で起きていること

ある社員は、体調や特性をどこまで話すか迷っている。職場は「早く言ってくれれば対応できる」と言うが、本人は評価や配置にどう影響するか分からず不安が強い。

見落としやすい問い

この場面を「言う/言わない」ではなく、仕事に必要な共有範囲と評価境界の設計として読めるか。

企業側の読み

共有目的、共有先、記録、評価との分離、見直し時点を先に決める。

支援者側の読み

本人の説明負担を下げ、仕事に必要な条件だけを安全に共有する文脈を整える。

確認する設計条件

  • 面談の目的を、相談、業務調整、評価で分ける。
  • 共有する情報と共有しない情報を先に書き分ける。
  • 記録の扱いと見直しの時点を明確にする。

追加で確認する問い

  • 何を共有すると仕事条件の調整に役立つか。
  • 共有先は誰で、評価者とはどう分けるか。
  • 共有した情報を後で見直したり撤回したりできるか。

この場面で持ち帰ること

共有境界、面談分離、記録範囲、見直し条件のメモ。

早めに確認したい点

  • 開示を本人の勇気だけに任せる。
  • 病名や症状を広く共有させる。
  • 相談内容をそのまま評価材料にする。

見ている条件

開示境界 / 支援と再翻訳 / 評価と参加の質

範囲

仕事の見方を共有する

扱うこと

仕事条件を見直す問い、場面、教材、図解の形に整理します。

扱わないこと

個別相談、医療・法務・雇用判断、配慮妥当性の結論は扱いません。

診断名・障害種類の扱い

診断名や障害の種類は大切な入口情報です。ただし、配慮を自動で引く表にはしません。

制度・統計の扱い

出典、日付、管轄、更新状況を確認し、現場で問える形に整えます。