認知補助ツールキット / Package 03

研修後15分で、
会議に一手を残す。

資料を共有した。研修も受けた。けれど現場会議では「大事ですね」で終わる。このキットは、研修後の15分を、今日見る場面、分ける表、二週間の実験へ変える道具です。

目的は資料を短くすることではありません。正しい資料を、関係者が同じ場面を見て動ける3枚に変えることです。

WORK BOARD

資料を、会議で動く3枚へ。

研修後

大事ですね

制度、好事例、マニュアルは共有された。でも、現場で最初に見る場面が残らない。

15分会議

3枚に置く

今日見る場面、分ける表、二週間の実験へ移す。

次回

戻して直す

結果、負担、見落としを戻し、次の一手を小さく直す。

1. 今日見る場面
誰が、いつ、何の仕事で止まるか。
2. 分ける表
本人、仕事、情報、時間、支援、評価。
3. 二週間の実験
誰が、何を、いつ戻すか。

KIT MAP / このキットに入っているもの

研修後の会議で、机に置く順番。

使う順番は、1. 研修後に止まりやすい会議を確認する、2. 本棚から作業台へ比喩でつかむ、3. 15分会議の会話を見る、4. 3枚に記入する、5. 次回に戻す、です。

場で動かす

このキットの主戦場です。関係者が同じ場面を見て、分ける表と二週間実験を残せるようにします。

言葉だけにしない

資料の抽象語を、比喩、ワークボード、3枚シートへ移します。ただし、図解や音で入口を開く比重は他のパッケージより控えめです。

EXPERT READ / 専門チームの読み

資料は足りている。実装へ翻訳する場が足りない。

資料の正しさ

公式資料、研究、好事例は重要。ただし、それだけでは現場で最初に見る仕事場面が決まらない。

会議の詰まり

人事、上司、支援者が同じ資料を読んでも、本人、仕事、情報、時間、支援、評価のどこを見るかがずれる。

翻訳の仕事

資料の言葉を、今日の場面、分ける表、二週間の実験へ移す役割がないと、理解で止まる。

戻り回路

やって終わりではなく、二週間後に何を観察し、誰が戻し、どう直すかを残す。

OPEN / 注意を開く

入口カード: 研修後の「大事ですね」で止まらない。

止まりやすい状態

資料を共有した。研修も受けた。でも現場会議では、誰が何を変えるかが残らない。

Falconの読み

不足しているのは熱意や情報量ではなく、仕事場面へ戻す翻訳、分解、戻り回路である。

入口の問い

この研修内容を、次の15分会議で使う3枚にすると何が残るか。

METAPHOR / 比喩でつかむ

本棚から、作業台へ。

本棚

正しい資料

制度、研究、マニュアル、好事例、通達。大事だが、そのままでは会議の行動に変わりにくい。

作業台

3枚に置く

今日見る場面、仕事条件の分解表、二週間の実験へ置く。

戻り回路

次回に戻す

結果、負担、見落とし、次の修正を戻す。会議が一回で終わらない。

SCENE / 場面で見る

研修後の15分会議で、何が起きているか。

人事

「資料は共有しました」

制度も好事例も説明した。現場で活かしてほしい。

上司

「今日のシフトで何を変えれば?」

大事なのは分かるが、最初に見る場面が決まらない。

支援者

「次回また確認しましょう」

論点は見えているが、二週間後に戻す観測点が残らない。

ここで3枚を置く

資料の話を、ひとつの仕事場面に戻す。

「何を知ったか」ではなく、「明日の職場で、誰が、いつ、何の仕事で止まるか」を一文にします。そこから、本人、仕事、情報、時間、支援、評価に分け、二週間だけ試す一手を決めます。

会議の成果物は、理解ではなく、次回戻せる観測点です。

STRUCTURE / 構造に置く

机に置く3枚。

SHEET 01

今日見る場面

誰が、いつ、何の仕事で止まったか。資料の論点を、実際の場面へ戻す。

例: 通院翌日の午前、変更連絡が口頭で重なり、優先順位を確認できない。

SHEET 02

分ける表

本人、仕事、情報、時間、支援、評価に分ける。誰か一人の問題にしない。

例: 情報の置き場、相談先、期限、評価基準が分かれていない。

SHEET 03

二週間の実験

何を、誰が、いつまで、どう戻すか。小さく試して戻す。

例: 変更は15時に共有表へ。二週間後に負担と漏れを確認。

WORK / 手を動かす

ファシリテーター台本: 15分で3枚にする。

  1. 0-2分: 資料の論点を一つだけ選ぶ。 制度説明や理念を全部扱わず、今日の会議で見る論点を一つに絞る。
  2. 2-5分: 仕事場面を書く。 誰が、いつ、何の仕事で止まるかを一文にする。
  3. 5-10分: 六つに分ける。 本人、仕事、情報、時間、支援、評価。どれか一つを正解にしない。
  4. 10-13分: 二週間だけ試す一手を決める。 試すこと、見る人、戻す日を決める。
  5. 13-15分: 次回の最初に戻すことを決める。 成果だけでなく、負担、漏れ、見落としを戻す。

READ-DOWN / 読み下しで守る

資料の価値を落とさず、会議で使える形にする。

このキットは、公式資料、研究、マニュアル、好事例の価値を否定するものではありません。むしろ、それらを現場で使えるように、同じ場面、分ける表、二週間実験へ翻訳するための入口です。

資料を要約するだけでは、現場の会議は動きません。資料の言葉を、今日見る場面、関係者が分けて確認する表、二週間後に戻る観測点へ移すことで、知識が会議の行動になります。

扱わないこと: 制度解釈、法的判断、統計評価、個別支援の妥当性判断。必要な場合は元資料と専門確認へ戻します。