がんばり美談を、仕事条件へ戻すカード

称賛を消すためではなく、称賛の裏で本人が吸収している仕事の段差を見つけるカードです。3色を1組にして使います。

称賛カード 01

いつも先回りしてくれる

変更連絡、期限、完成形を本人が先に拾っている。

問い: その情報は、誰でも同じ場所で確認できますか。

前提カード 01

情報が本人の頭に集まる

情報共有の仕組みが弱いほど、気づける人だけが支える構造になる。

見る点: 変更の置き場、確認時刻、完成形サンプル。

設計カード 01

変更情報を一本化する

口頭、チャット、紙、個別連絡を一つの確認場所へ寄せる。

二週間実験: 変更は毎日15時に同じ場所へ書く。

称賛カード 02

困っている人を助ける

支援役割を本人が非公式に引き受けている。

問い: その相談役は、役割として決まっていますか。

前提カード 02

相談線が暗黙になる

聞きやすい人だけに相談が集まり、本来業務や休憩が削られる。

見る点: 相談先、範囲、引き継ぎ先、断れる条件。

設計カード 02

相談当番と範囲を決める

相談を歓迎しつつ、誰が何を受け、どこから引き継ぐかを決める。

二週間実験: 一次相談を当番制にする。

称賛カード 03

休まず安定している

無理をしている日、回復時間、通院調整が見えていない。

問い: 安定のために、何を削っていますか。

前提カード 03

健康時間が評価に乗らない

仕事の成果だけが見え、回復時間や余力の消耗が会議に残らない。

見る点: 繁忙、休憩、通院、翌日の疲労、代替手順。

設計カード 03

回復時間を予定に入れる

健康情報の詳細ではなく、仕事に必要な時間条件として扱う。

二週間実験: 会議後30分は調整作業を入れない。

称賛カード 04

何でも引き受けてくれる

役割境界が曖昧で、頼まれた人だけが抱える。

問い: 断る基準や戻す先はありますか。

前提カード 04

役割と評価がずれる

助ける行動は評価されるが、持続可能な役割設計には変わらない。

見る点: 本来業務、追加業務、評価、代替者。

設計カード 04

戻せる役割にする

引き受ける前に、期限、範囲、戻す先、代替者を確認する。

二週間実験: 追加依頼は範囲と戻し先をセットで書く。

境界: このカードは、本人の能力評価、職場批判、合理的配慮の妥当性判断を行うものではありません。称賛の裏で見えにくい仕事条件を、関係者が同じ場面で確認するための教材です。